インフルエンザの症状の特徴
インフルエンザの一番の特徴は、急激な高熱です。
鼻水やのどの痛みなどから始まる普通の風邪とは異なり、前触れなく38~40℃の高熱が出ることもあります。
あわせて、関節痛、筋肉痛、寒気、震え、全身倦怠感などの全身症状が強くあらわれるのが特徴です。
インフルエンザの症状が疑われる場合には早めに病院に行きましょう。
●38℃を越える高熱がある
●寒気・震え
●倦怠感
●関節痛・筋肉痛
●頭痛
●喉の痛み
●咳(起こらない場合もあり)
●鼻水
●くしゃみ
ビタミンAで風邪やインフルエンザを予防
皮膚や粘膜を正常に保つビタミンAを多く含む食品を摂るのも風邪やインフルエンザの予防法のひとつです。
ビタミンAは緑黄色野菜を多く含まれます。
抗酸化力のあるビタミンC,Eも免疫力アップに役立ちます。
疲労に働きかける鉄や亜鉛などのミネラルも不足しないように注意しましょう。
ビタミンやミネラルは互いに助け合って力を発揮する為、緑黄色野菜、ビタミンCを多く含むじゃがいも、果物などいろいろな種類の野菜をバランスよく食事に取り入れましょう。
インフルエンザ薬の特徴
インフルエンザ治療薬の種類は現在4種類
イナビル
・吸入薬
・回数 1回
・成人および10歳以上は40mg(20mgを2本)、10歳未満は20mg(20mgを1本)
・きちんと吸引できれば1日1回の吸引のみ、吸い忘れの心配がない
リレンザ
・吸入薬
・1日2回 5日間
・1回あたり2吸入
・吸入薬なので嘔吐など消化器症状は関係ない
・インフルエンザウイルスの薬耐性が生じにくい
・子供や高齢者はしっかり吸えないことがある
ラピアクタ
・1日15分間の点滴
・有効成分が直接血中に入るため早く作用し、確実に増殖を抑制する効果が期待できる
・0歳から使用可能
・病状に左右されない
タミフル
・カプセル(ドライシロップ)
・1日2回 5日間服用
・成人はカプセル、体重37,5kg以下の小児はドライシロップ
・10歳以上の未成年には使用不可
どうして風邪やインフルエンザは冬に流行するの?
風邪をおこすウイルスやインフルエンザウイルスは低温で乾燥した環境を好むため、冬場はウイルスが増殖しやすい。
例えば、インフルエンザの場合だと、1回のくしゃみで60万個くらいのウイルスが放出されますが、それが乾燥した状態だと空中を漂っている時間が長くなるため、呼吸とともに体に取り込まれやすく、風邪やインフルエンザにかかる人が多くなります。
風邪の特徴
・主症状 咳、鼻水
・発熱 微熱が続く
・悪寒 軽い
・発病 ゆっくり
・合併症 少ない
インフルエンザの特徴
・主症状 発熱、関節痛など
・発熱 38度~40度の高熱
・悪寒 強い
・発病 急激
・合併症 肺炎など
インフルエンザA型
ウイルスが変化しやすく、感染力が高いので世界的に流行することがあります。
ここ数十年間ではH1N1(ソ連型)とH3H2型(香港型)が季節性インフルエンザとして流行しています。
ヒトを含む哺乳類と鳥類に感染。
新型インフルエンザはA型のみに起こりえます。
インフルエンザB型
ウイルスの形はA型と似ていますが、A型のような突然変異をおこさないため、世界的な大流行を起こすことはありません。
一般的にヒトのみに感染します。
インフルエンザC型
A型やB型とも形態が異なり、感染した場合も、風邪程度の症状です。
インフルエンザウイルス予防方法
・まめな手洗い
こまめな手洗いを習慣にしましょう。
指と指の間、爪、手の甲、手首など洗い残しのないようしっかりと洗うことが大切です。
・マスクをつける
外出時はマスクでガードして。
マスクの表面にはウイルスがたくさん着いています。
マスクは頻繁に付けたり外したりしないようにしましょう。。
・人混みを避ける
インフルエンザの流行時期に不特定多数の人がいる人混みでは、ウイルスに接触する機会が多くなります。
・規則正しい生活
疲労、睡眠不足は免疫力を下げます。
規則正しい睡眠や食生活をこころがけましょう。
インフルエンザや風邪を予防する食事
インフルエンザウイルスに対する抵抗力、免疫力を高めるためには、バランスのよい食事を心がけることが大切です。
肉や魚、卵などのタンパク質を多く含んだ食品、ビタミンやミネラルが豊富な野菜、果物をまんべんなく食べるようにします。
風邪を引いた時には、特にビタミンCが必要になるので、食べ物で十分に取れない時にはサプリメントで補いましょう。
また、ウイルスの侵入を防ぐには、体を温めることも大事です。
鍋、スープなどは体を温め、水分もとれるのでおすすめです。
マスクをつけよう
マスクをつけることで、ウイルスの侵入をブロックできるだけでなく、のどや鼻の粘膜の乾燥を防ぎ、冷たい空気からの刺激も和らげます。
風邪やインフルエンザにかかっても、のどの炎症が進むのを抑えたり、せきやくしゃみによって、ウイルスをまき散らすのを防ぐことができます。
インフルエンザ検査検査のタイミング
インフルエンザの検査として、一般的に行われているのが、インフルエンザ抗原を検出する迅速検査法です。
綿棒で鼻の粘膜をこすり、液体に浸し、約15分ほどでインフルエンザに感染しているか結果が出ます。
迅速検査で陽性になるためには、体内のウイルスが十分に増えている必要があり、診断のために確実なのは発熱して24時間経過した時点です。
発熱直後に受診すると、インフルエンザ感染していた場合でも、検査で陰性になってしまうことがあり、翌日再検査しなくてはいけません。
まずは、発熱直後は、ゆっくりと休養をとり経過を見ることが大切です。
ただし、けいれん、意識がはっきりしない、水分をまったくとることができないなど全身症状がみられる場合はすぐに受診しましょう。