どうして風邪やインフルエンザは冬に流行するの?
風邪をおこすウイルスやインフルエンザウイルスは低温で乾燥した環境を好むため、冬場はウイルスが増殖しやすい。
例えば、インフルエンザの場合だと、1回のくしゃみで60万個くらいのウイルスが放出されますが、それが乾燥した状態だと空中を漂っている時間が長くなるため、呼吸とともに体に取り込まれやすく、風邪やインフルエンザにかかる人が多くなります。
インフルエンザや風邪を予防する食事
インフルエンザウイルスに対する抵抗力、免疫力を高めるためには、バランスのよい食事を心がけることが大切です。
肉や魚、卵などのタンパク質を多く含んだ食品、ビタミンやミネラルが豊富な野菜、果物をまんべんなく食べるようにします。
風邪を引いた時には、特にビタミンCが必要になるので、食べ物で十分に取れない時にはサプリメントで補いましょう。
また、ウイルスの侵入を防ぐには、体を温めることも大事です。
鍋、スープなどは体を温め、水分もとれるのでおすすめです。
加湿器でインフルエンザ予防
風邪やインフルエンザウイルスは空気が乾燥することで空気中に漂います。
ウイルスは湿度が高いと水分を吸着して下に落ちて死滅するので、湿度が高い方が風邪やインフルエンザに感染しにくくなります。
どのくらいの湿度が必要?
→加湿器を使用して、部屋の湿度を40%以上に保つとインフルエンザ予防に効果が期待できます
ビタミンDでウイルス撃退
ビタミンDはウイルスを撃退するのに役立つといわれており、ビタミンDをとることでインフルエンザにかかりにくくなったという研究結果も報告されています。
ビタミンDは、干しシイタケや、さんまなどに多く含まれます。
日光浴をすることで、ビタミンDが体内で生成されるため、日照時間の少ない冬は、こまめに日に当たるようにするといいでしょう。
風邪をひいたと感じたら
風邪をひいたと感じたら、早めに対処することが、風邪をこじらせず早く治すコツです。
そのためには、安静にし、ゆっくりと体を休めることが大切です。
風邪薬を飲んで、すぐに治ったと思っても、薬で症状が抑えられているだけのこともあるため、しばらくは安静にしていましょう。
食事は体に負担をかけないように、消化がよく栄養価の高い豆腐や白身魚、スープ類などがいいでしょう。
また、発熱により、脱水症状になりやすくなるため水分補給をしっかりとするようにしましょう。
風邪で喉が痛い時は
のどに痛みがあったり、咳が出る時は、無理に声を出したりせず、なるべく喉に負担がかからないようにしましょう。
お酒やたばこもNGです。
こまめにうがいをして、喉の粘膜についたウイルスを洗い流しましょう。
マスクをつけることは、他人へのエチケットだけでなく、のどの潤いを保つのにも役立ちます。
風邪薬にはウイルスをやっつける効果はない?
風邪の原因の80%~90%はウイルス感染にようるものです。
風邪薬というのは、のどの痛みや咳、発熱など、風邪の症状を和らげるためのものであり、風邪のウイルス自体をやっつけてくれるものではありません。
ウイルスによる風邪のほとんどは、人間に備わっている免疫力の力でほとんどのものが自然と治ります。
体力を回復させ自分の免疫の力で治りやすくするために、風邪の諸症状を緩和する風邪薬を飲むこと、食事や水分、休息をとることが風邪の治療の基本となります。
風邪の症状と原因
風邪とは、くしゃみ、鼻水、のどの痛み、咳、痰などに加えて、発熱、頭痛、全身の倦怠感、食欲不振などの全身症状がみられる状態のことをいいます。
場合によっては、嘔吐や下痢がみられる場合があります。
風邪の原因の80%~90%はウイルス感染が原因です。
風邪のウイルスの種類は400種類以上あり、同じウイルスでも型が数種類あるため、何度も繰り返し風邪にかかります。